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録音した声がこもる原因|マイク距離・向き・部屋鳴りを直す順番

録音した声が暗い、抜けない、布をかぶせたように聞こえる。そんなとき高域を強く足すと、声の芯はそのままでノイズや歯擦音だけが目立つことがあります。まず録音条件を確認すると、EQより自然に改善できる場合があります。

1|マイクに近づきすぎている

単一指向性マイクへ近づくと近接効果で低域が増えます。温かさが出る反面、言葉の明瞭さが隠れやすくなります。口元から10〜20cm程度を出発点にし、低音が多い声は少し離します。距離を変えたら入力ゲインも合わせ直します。

2|正面から息を当てすぎている

マイクを口の真正面に置くと、破裂音と歯擦音が入りやすくなります。カプセルを口の少し上または横に置き、口元へ斜めに向けると、明るさを残しながら強い息だけを避けられます。ポップガードは距離を固定する目印としても役立ちます。

3|マイクの表裏や指向性を確認していない

サイドアドレス型コンデンサーマイクは、見た目だけでは正面が分かりにくい製品があります。ロゴ面、マーク、取扱説明書で収音面を確認します。指向性切り替えがある場合は、意図せず無指向性や双指向性になっていないかも見ます。

4|部屋の反射音が中域を濁らせている

壁や机に近い場所では、直接音と短い反射音が重なり、声の中域が薄くなったり濁ったりします。部屋の中央寄りへ移動し、背後の硬い壁を避け、厚い布団や吸音材を歌い手の背中側に置きます。マイクのすぐ後ろだけを囲うより、声が最初に当たる面を抑える方が効果的です。

5|入力を大きく録りすぎている

ピークを限界まで上げる必要はありません。強い部分が-12〜-6dBFS付近に収まる程度でも、24bit録音なら十分な余裕があります。クリップ寸前の録音は、声の硬さや歪みを後から戻せません。

6|伴奏が大きすぎて歌い方が変わっている

ヘッドホンの伴奏が大きいと、歌い手が無意識に強く張り、口元の角度も変わります。伴奏を少し下げ、片耳だけ軽く外す方法も試し、無理なく発音できるモニターバランスを作ります。

録音前に30秒だけ、距離、角度、立ち位置を変えた3パターンを録って比べます。処理の少ない状態で最も言葉が聞き取りやすいテイクを選べば、後工程のEQとディエッサーを大幅に軽くできます。

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